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フィリピンの書類は、なぜこんなに手間や時間がかかるのかという疑問
――フィリピンの公的書類は、なぜこんなに時間がかかるのか―― 結論から言うと、フィリピンの書類取得に時間がかかるのは「役所が遅いから」だけではなく、仕組みそのものが ・戸籍にあたる情報が二段構造になっている ・DFA(外務省)のアポスティーユ認証が別レイヤーで必要 ・最後に国際配送という不確実なステップが乗る という三重苦になっているからです。ここを、日本人にイメージしやすい形でストーリーとして説明します。 ――日本とまったく違う「戸籍の二段構造」―― 日本では、市区町村ごとに戸籍があり、そこから直接「戸籍謄本」や「住民票」が出ます。多くの人にとっては「市役所に行けば、その場で数十分で出てくるもの」という感覚だと思います。 一方フィリピンでは、スタート地点が二段構造です。 まず各市町村のローカル民事登録事務所(Local Civil Registry Office)が出生・婚姻・死亡などを紙台帳や古いシステムで登録します。 その後、その情報がフィリピン統計庁(PSA)に送られ、全国のデータベースに集約され、PSA名義の Birth Certifi

俊之 五十嵐
12月8日読了時間: 4分
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